「FXって、取引できる通貨ペアがたくさんあって迷うなぁ。」
「どの通貨ペアでトレードすれば儲けられるの?」
「それぞれの通貨ペアの特徴やメリットデメリットは?」
今回は通貨ペアにフォーカスして解説していきたいと思います!
・通貨ペアって何?
・FXで取引できる主な通貨ペア
・通貨ペアの特徴 チャートの動き方
・初心者向きの通貨ペア2つとその理由
通貨ペアって何?
FXがお店なら、通貨ペアは商品
株にはさまざまな銘柄がありますが、株の銘柄にあたるのがFXの通貨ペアというものです。
FX会社を「お店」に例えるなら、通貨ペアはそこに置いてある「商品」といったところですね。
通貨ペアは法定通貨の組み合わせで、2つの通貨の間に「/」(スラッシュ)を入れて表記します。
例えば、「米ドル/円(USD/JPY)」、「ポンド/米ドル(GBP/USD)」といった感じです。
この時、どちらを左、右に表すかで意味が違ってきます。
例えばA/Bという通貨があったとして、「A/Bを買う」とというのは、「スラッシュの左側にあるAを買ってBを売る」という意味になります。
「ドル/円」を買う場合、「ドルを買って円を売る」ということです。
通貨コードについて
各通貨には、世界中の人が識別しやすいように通貨コードと呼ばれる3文字のアルファベットがあてられています。
例えば米ドルなら「USD」、日本円なら「JPY」です。
通貨コードはたくさんありますが、全てを覚える必要はありません!
とりあえずFX初心者の人は以下のものを覚えればOKです。
JPY (円)
GBP (ポンド)
EUR (ユーロ)
USD (米ドル)
CHF(スイスフラン)
AUD(豪ドル)
FXで取引できる主要な通貨ペア
日本国内のFX会社で取り扱っている通貨ペアは、平均すると約20種類。
多いところだと100種類以上の取り扱いがある会社も!
海外のFX会社となると更に数が多くなります。
日本人トレーダーにとって身近な通貨ペアは以下4つです。
・ドル/円(USD/JPY)
・ユーロ/円(EUR/JPY)
・ポンド/円(GBP/JPY)
・ユーロ/ドル(EUR/USD)
主要通貨ペア4つの特徴・動き方について
基本的には取引量(流通量)が多いほど、値動きが穏やかな傾向にあります。
反対に、取引量が少ないマイナーな通貨同士のペアは値動きが激しいです。
ドル/円(USD/JPY)
現在、世界一の基軸通貨である米ドルと円の組み合わせ。
世界で2番目に取引されている通貨ペアです。
取引量が多いため、値動きは他の通貨ペアに比べ、穏やかです。
そのため、大きな利益は出しづらいかもしれませんが、その分大きな損もしづらいのが特徴です。
初心者にはとても扱いやすい通貨ペアです。
16時くらいまでは穏やかな動きをすることが多く、ロンドン市場がオープンする17時くらいから、その後NY時間がクローズする翌1時くらい(25時)までは動きが活発になる傾向があります。
ニュースなどが身近にあるため、情報収集がしやすいのも長所です。
ユーロ/米ドル(EUR/USD)
世界で最も取引量がある通貨ペアです。
一度方向性が明確になると、一気にそちらに伸びていく傾向があります。
つまり、うまくトレンドに乗れると爆益になりやすい通貨ペアです。
そのため、短期のトレードよりもスイングトレードなどの中長期トレードに向いています。
トレンドが長く続く傾向にあるので、逆張りのトレードというよりは順張り向きだと言えます。
ユーロ/円 (EUR/JPY)
世界第二の基軸通貨であるユーロと円の組み合わせ。
実はユーロ/円の取引量自体は少ないんです。
そのため、為替市場ではユーロと円の直接取引は行われていません。
一度米ドルを介入させ、その米ドルでユーロを買うことになります。
2回両替をするイメージです。
このような事情があるため、ユーロ/円には米ドルの動きが影響してくることが多いです。
ユーロ/円を取引するときはアメリカの経済やニュースにも注目してみましょう!
EUというのは複数の加盟国から成り立っているので(現在24カ国)、加盟国の経済状況がそのほかの加盟国に影響したりしますが、各国の経済動向やニュースなどを全て分析しようとすると混乱してしまいます。
分析がしづらいという点を考えると、中級者向けの通貨ペアです。
ポンド/円 (GBP/JPY)
とにかく値動きが激しいです。
大きな利益になる反面、大きな損失になるリスクもあります。
あまりに激しい動きのために、殺人通貨と呼ばれているほどです。笑
上手に取引できると大きな利益が見込めますが、初心者の内はやめておいた方がいいかもしれません。
中級者、上級者向きですね。
イギリスのEU離脱問題などでニュースが出ると、特に大きく動きます。
トレンドがいつまで続くのかが読みづらいので、スキャルピングやデイトレードなどの短期トレードに向いています。
イギリスの中央銀行であるBOEによる政策金利が値動きに関わります。
意外かもしれませんが、イギリスはたくさんの油田を抱える「資源国」としての一面も持っています。
そのため、原油価格がイギリスの経済に影響し、結果ポンドが動くということがあります。
初心者向けの通貨ペアは2つ!
結論:ドル円とユーロドル
結論から言うと、初心者がまずトレードするべき通貨ペアは、
・ドル円
・ユーロドル
この2つです!
理由その1|流通量・取引量が安定している
「売り手と買い手が常にいる」という状態は、取引を安定させます。
大きなイベントやニュースがない限り、急激な値動きが起きる事が少ないです。
高レバレッジをかけなければ、初心者でも低リスクで取引できます。
理由その2|情報収集がしやすい
昼や夕方にニュースなどを見ていると、為替や日経平均のニュースが入ってきますよね。
ドル円とユーロドルは他の通貨に比べ身近なため、情報収集がしやすいです。
反対に、発展途上国やマイナーな国の通貨は情報収集が難しかったりします。
情報やファンダメンタルは、トレードの指針になるものなので大事です!
理由その3|カントリーリスクが少ない
発展途上国は、経済破綻やテロなどが起きるリスクが高いです。
国そのものが破綻してしまうと、その国の通貨は紙くず同然になってしまいます。
リスキーな投資は逆に言えば大きなリターンを得るチャンスになりますが、初心者の内は避けた方が無難です。
その点、ドル円とユーロドルは、先進国であるアメリカ、日本、ユーロ圏の通貨のため、そういったカントリーリスクが少ないので安心して取引できます。
いかがでしたか?
通貨ペアは、「こっちが上がればこっちも上がる」というように、値動きに相関性が見られるものがあります。
これを知っておくと戦略が立てやすくなり、ぐっとトレードがしやすくなると思います。勝率も上がるかもしれませんね。
通貨ペアの相関性については、また別記事で解説します。
お楽しみに!
NFTやメタバースの魅力を分かりやすく発信します!3児の子育て中のママです。趣味:スーパー銭湯